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リップカレントを利用した沖への出方

■沖にどこから出るか、の判断はとても大切です。岸から波をチェックして、図のようなリップカレントを見つけてからエントリーしてください

このカレントから沖に出れば、まず沖から乗ってくる人のライディングを妨げる確率は大幅に減ります。 また、左のピークからグーフィーの波、右のピークからレギュラーの波が来ることがわかります。グーフィーかレギュラーか迷うことがなくなります。

波をキャッチしに行く時は、ショルダー側からピークの状況を確認しながら横に近づいていきます。そうすることで、前乗りをしてしまう確率も減ります。ピークに誰も居ないようであればショルダー側からピークに向かって波を迎えに行き、うねりをキャッチします。

テイクオフに成功したら今度はピークからショルダーに向けてカレント方向に乗って、波が終わったところからまたカレントに乗って沖に出ていきます。

このサイクルを繰り返すことで、周囲のサーファーやボディボーダーとうまく波をシェアできるようになります。

それが1本の波を長く乗ることにつながることはもちろん、それだけでなく、「ラインナップの空気を乱さない」という他者へのリスペクトや接触などのトラブル回避にもにつながります。どのポイントや海外などに行っても基本的にはこの考え方は通用するので、是非この沖への出方とサイクルを身につけてください!


海上安全指導員・NSA公認指導員
杉澤嘉洋